正伝長尾流躰術部

2012年10月01日
正伝長尾流躰術部練習_2012正伝長尾流躰術は、戦国時代に武田信玄と覇権を争った上杉謙信が、武田方の武将馬場信春の「刺刀(さすが)の術」(小刀みたいな物)に対抗するため、甥で家臣だった長尾監物為明に命じて考案されました。甲冑着用時の合戦組討術を祖とし、江戸時代には甲冑で戦う機会も無くなったため雨夜覚右衛門時可が日常護身術まで至る幅広い武術に改良し、今日に至る加賀藩伝承の古武術になりました。私たちは師範のもとで古文書に基づき復興された業を忠実に教えていただき、夏の謙信公祭での奉納演武や、秋口に行われる古武道大会等に向けて明倫館道場にて日夜研鑽を積んでおります。
 2名の新入部員を迎え、院生を含め現在10名で活動を行なっています。部員は、学業に忙しい中でも週に5日の稽古を欠かさず、一同おかげさまで業に限ることなく、多くのことを学ばせていただいております。
長尾流躰術は我が校でしか伝承されてないので、体験できる数少ない道場として私たちは明倫館の歴史を継承していかなければならないという義務感も持っています。スポーツ武道とは異なり、勝ち負けを競うのではなく自分自身を磨き上げるために日々修行に励んでいます。そのなかで、礼儀作法といった日本人が今忘れかけていることも、学べる良い機会だと思います。
秘伝の業もありますゆえに部の内容を外部に発信しにくい部分もあるのですが、これを機会に、伝承・普及へ向けた取り組みを行っていきたいと考えています。
 
古武道だからと言って、難しく考えずに気軽に接してくれれば幸いです。



正伝長尾流躰術部集合_2012正伝長尾流躰術活動 通年 月~金 17:00~18:45
参加次年 1~4年
 日本で唯一、長尾流躰術の伝承を続ける部活動です。戦国時代から現代に伝わる日本人としての崇高な精神性を養い、抜刀術から躰術に至る多くの手段を通して“力”ではなく“業の理”を活かすことを学び、日頃の稽古で汗を流すことで、私たちは心技体の鍛錬を続けています。

 


正伝長尾流躰術部 公式facebookページ https://www.facebook.com/kit.nagao

 

投稿者:kobushiat 20:11| 金沢工業大学_体育部会